こんにちは!ゾンビ田ゾン子です!
今回はなんと「はいかYESで答えられる質問だけ」の作者様
MIMIKURI CLUB すさび様にインタビューをしてきたよ!
Xアカウント @ukiyo_no_susabi
tumbler MIMIKURI CLUB
※ゲームのネタバレを含むので未プレイの方は注意してね!
動画で見たい人はこっち!
ブログには載せていない内緒話もあるよ!
今回の大まかな構成はこんな感じ!
はいかYESで答えられる質問だけってどんなゲーム?
こちらはブラウザで公開されているノベルゲーム
世界観はいつかの未来、AIが普及した結果、
人間にやることがなくなってしまった社会
そんな世界のとある会社で
主人公が新人デンファレ君の教育係に任命されるお話
主人公の考え方、デンファレ君の考え方
読み進めるたびに世界の解像度があがっていくのが
気持ちの良いゲームでした!
ゲームクリエイター すさび様自己紹介
――自己紹介をお願いします!
すさびというペンネームでなんかいろいろと創作をしたりで活動しているものです
よろしくお願いします
――よろしくお願いします!
早速ですがMIMIKURI CLUB(作者様サークル名)っていうのはどういう意味なんですか?
小さい子供がする遊びって分類分けできるらしくて、
そのうちの一つがミミクリで、おままごととかそういうごっこ遊びとかが分類されて、
まあごっこ遊びみたいになんかいろいろ作っていこうと思ったんで
その名前を文字った感じでつけましたね
――なるほど!そしたら「すさび」も「遊び」のすさびってことですか?
そうですそうです
そのまま遊びって書いてすさびって呼ぶやつ、手遊びとかのすさびです
――遊びをしたいなっていうことなんですか?
そうですねもう完全に趣味でやろうみたいな感じだったんで
遊びに関連する名前をつけました
――面白いですね!名前もサークル名も遊びに関連する名前なんですね
ゾンビ田ゾン子自己紹介
――私ゾンビ田ゾン子と申します、よろしくお願いします
配信見させていただきました、ありがとうございました
――こちらこそ!自分でも1回見返してみたんですけど…
最初のメールの仕分けが全然できてなくて…!
あれはだいぶわざと 「えっどういうこと?」ってなるように作ってるんで正しいと思います
――よかった~!これ作者さんが見たら怒るんじゃないかなと思って
ちょっと心配しておりました!
ティラノゲームフェス2023準グランプリ
――まずはティラノゲームフェス2023準グランプリということで、おめでとうございます!
いやーありがとうございます!
本当にまさか取れると思ってなくてびっくりしました、ありがとうございます
――本当に面白いゲームだったので評価されて私としても嬉しいです!
いやーよかったです
発表が来るまでなんとか、佳作あたりにどうにかこうにか滑りこましてもらって~
とか思って、まさか準グランプリいただけると思ってなかったら本当にびっくりしました
――受賞してからまたいろんな人に遊んでもらったなぁみたいなのはあったりしますか?
そうですね、自分のツイートに反応してくださっている人も何人かいて、
前に遊んで覚えてるゲームです、好きなゲームだったんで嬉しいですっていうような
コメントをいただいたりして、それがちょっと嬉しかったですね
――ゲーム作ってて良かったなって思いますか?
こういう作るような感じの趣味を続けてて良かったなぁとは最近思いますね
作ってたものがこうやって形として評価されるとすごく嬉しいです
思ったのは、私の妄想みんなにも面白いと思ってもらえるんだっていうところが一番面白かったです
――確かにそうですね
自分ではあんまり妄想を外に出して面白い?って聞くことないですもんね笑
ありがとうございます!
「はいかYESで答えられる質問だけ」について
絵やBGMについて
――絵とかBGMはすべてご自身で制作されてるんですか?
BGMはフリーの有志の方が作っているBGMからお借りしてっていう感じですね
絵に関してはキャラクターは自分で描いたんですけど、背景はフリーの写真をドットに直して
わかりづらくしたものをちょっと直して使ってるって感じですね
――そうだったんですね!すごく綺麗でイラストもドットだったので、
どっちも自分で描かれているのかと思ってました
キャラクターは自分で描いたんですけど、背景に関してはそういう処理をしてました
感想を読む中で気付いてる人もいてちょっとびっくりしたんですけど、
Milk inside a bag of milk inside a bag of milkっていうゲームがあって
そのゲームをプレイした時にそのゲームも結構そういう感じの背景の処理で
かなり背景がわかりづらくはなってるんですけど雰囲気にあっていて
こういう、ギリギリわかるかわからないかくらいのドットの背景はゲームとしてありなんだなっていうのを思ってちょっとオマージュさせてもらったっていうところもあります
ゲーム制作の原点でもある作品「OFF」
――tumblerも拝見したんですけど、以前のゲームはOFFってゲームを意識して作ったって書いてあって
そうです!いいゲーム
ぜひやってみてください、私はフリーゲームを作ろうと思ったきっかけがOFFだったので
――そうなんですね
はい、原点でもありますね私の
木馬は餌を食べている?
――動画の中でもあれ?ってなったことなんですけど、
木馬は餌を食べているのかいやいないのかって言う
そうですね、それ配信でもおっしゃってましたね
あれに関してはまさしく「そんなわけないでしょただの木製のおもちゃだよ」のままです笑
木馬の前に干し草を広げてたぶん手元にストップウォッチかなんかあるのかもしれないですね
一定時間測って回収して終わりです
――よかった!それ食べちゃったらちょっとまた世界観変わっちゃいますよね…!一安心です!笑
ちなみにアレですね、食べもしないのに干し草を入荷してたのは
いつまでも同じ干し草を使っていると、カビたり腐ったりしていくから新しいのに変えているという
――なるほど!じゃあやっぱり干し草自体が痛むっていうことなんですね
謎が解けました!これで視聴者も納得すると思います笑 ありがとうございます!
ゲーム内のモチーフであるカタツムリについて
――ゲーム内のモチーフである生き物がカタツムリだと思うんですけど
カタツムリというのはどうして起用された生き物なんでしょう?
元々カタツムリの予定じゃなかったんですよね本当は
元々は金魚の予定で、tumblerにも書いたかなと思うんですけど
昔に友人に金魚を眺めるだけの仕事をしたいって言って、
そうだねって言われたのを思い出したんで最初の飼育のシーンは金魚の予定だったんですね
なんですけど金魚だと動かないといけないんで、
動かないといけないなぁっていうのを作ってるうちに気がついて
ちょっとコストカットしようって流れでカタツムリになります
一枚絵で動かなくてもたぶんあれひょっとして動くのかなって立ち止まってくれるかなと思って
――動かなそうなモチーフを選んだ?
そうです、そのカタツムリっていうのがちょうど可愛く描いたら可愛くなるし、
気持ち悪く描いたら気持ち悪くなるっていう絶妙なバランスのモチーフでもあったんで
ちょっとゲームにも合うかなーっていう感じでカタツムリにしました
――金魚を踏みつぶしたりするとちょっとおーってなるけど、
カタツムリはなんかちょうどいい気持ち悪さみたいなのがある気がしますね
そうですね、殻があるからかなんかこう
まあそれでもSEにぐちゃっていう音は入れましたけど、まあ小マシしかなみたいな感じ
――そうですね、ちょうどあのあたりからゲームの雰囲気がドッと変わるから
すごくいい演出だったなーって思います
ありがとうございます
――そしてその後主人公が食べたり食べなかったりっていう…
そうですね、そこにつながっていくわけですね
ちなみに私まだカタツムリ食べたことないんですよね
――サイゼリアとかにありますよね笑
いつかサイゼリアでチャレンジしたいなと思います!
EワークとTワークについて
――気になってたことの一つなんですけど、
EワークとTワークって多分ずっとなんだろうねなんだろうねって言いながらプレイすることになるかなって思うんですけども、これは選択肢によっては最後までわからないですよね
そうですね、あれは選択肢を全部回ってみようぜっていう人に向けてのおまけ要素で、
実は私的にはこの用語がわからないとこの話全部わからないっていうような
重要な要素として扱ってなくて、一応単語の意味を正確には知らなくても
なんとなくストーリーの雰囲気とかが掴める程度にはしたかなと思ってるんで、
周回してもらうための工夫みたいなところですね
ゲームのテーマとしてディストピアとかAIとか、仕事とかやりがいとかそういうワードがあるんで、
社会問題とか社会への問題提起みたいなイメージもたれやすいんですけど
実際あんまりそういうイメージでゲームは作ってなくて、心霊とかわかりやすいホラー要素を排除した上でどこまで怖い話を作れるかなっていう課題がのゲームの根底だったんで
――用語の意味にあまり重きを置かないようにしたっていう感じですね
ディストピア作品ということについて
――ホラーをそもそも作ろうと思ってたんですか ?
一応私の中で枠組みとしてはホラーの枠組みですね
心霊とかが出ないホラーでどうやってそれを怖いと思ってもらおうと思った時に
虚無感とか空虚とか無力さとか、そういうものは怖さにつながるんじゃないかなっていう試みで
作りましたねそれと相性が良かったのがディストピアっていう感じだったっていう
――元々これはユートピアじゃないかなって思って制作したっていう風に伺ってるんですけど
私にしたらユートピアです!責任を持たなくてすむ世界はとても魅力的ですね
――これが自分にとってはユートピアだなって思っているものが人にとって怖いだろうなって思うのは不思議な感覚だなって思うんですけども
そうですね、自分にとってはすごいありがたい世界だなと思うんですけど
たぶん大抵の人にとってはなんか違うんだろうなーっていう、何でそれが理解できるのかっていうのは私もちょっと言語化しづらいんですけど、なんとなく察しがついているというか
そんな感じでなんか昔からそういう感覚若干ずれてるのかな、みたいなところを察していたんでそれを逆に利用しました
ゲームクリエイター すさび様について
作中で自分に似ているキャラクターはいる?
――このゲームの中ですさびさんに近い人はいますか?
多分主人公とダチュラの中間かなと思います
――主人公は何かなんとなくデンファレ君のこと全然わかってない気がしてるんですけど、
ダチュラさんはちょっとわかってるって感じなんですかね?
そうですね、彼は何も理解してないですね
ダチュラさんは分かった上で軽く忠告をした後、そのデンファレ君の様子を見て
あ、視野が狭いな(察し)ってなってるって感じですかね
まあ言うことは言ったしあとは本人の勝手だろうっていう、
あんまり他人に興味のないキャラクターばっかりなんで
――ダチュラさん結構気になってきました!
そうですね、ダチュラが一番人間らしいと言えば人間らしいんじゃないかなと思いますね
あのキャラクターの中でも
――いろんなことをわかった上で、でも興味ないし自分でやりたいことやりたいなって感じのキャラクターなんですかね
そうですね、悪人ではないんで
忠告とかこう助言とかはするけれどもそれ本人が動かなかったとして、
その結果に興味はないっていう感じですね
3エンドあるゲームで周回プレイしてもらうためにした工夫
――先ほど選択肢が周回プレイをしてもらうにあたってした工夫の一つだよって話があったと思うんですけども、全部見てもらいたいなって思ったりとかそのためにした工夫とかってあったりしますか?
そうですね、全部見てもらいたいなって思ってもらう工夫は話の構成ストーリーの構成ですかね
一番最初あのわけのわからないメールから始まったり、
あとはそうですね朝のシーンのあの雪だるま損壊事件とかでこの世界なんだろう、で引っかかりを巻いておくっていう感じで
最終的にそれらを全部すっきり解決しようと思ったら、
周回せざるを得ないっていう構成にしたっていうところが工夫ですかね
仮に一つのエンディングしか回ってなかったとしても物語としては
起承転結ちゃんとなるかなっていうふうには意識しましたね
――そうですねどのエンドもこういうことかーってなるようなエンドで
1個見たからこそ次のエンドはどうなるんだろうっていうのがすごく気になりました
そうですね特にその大抵の人がたどるだろうなっていう選択肢でやると、
多分エンド1、2、3の順でやると思うんですけど、
いろんな方の配信とか見させていただいたり感想とかエゴサを見させていただいたりしたんですけど
だいたいエンド1でデンファレ君を幸せにする方法をみなさん探してくれるみたいで
それもちょっと効いたのかなぁって作った後にちょっと思いましたねそれは
それぞれのキャラクター像
――確かにそうですね、
デンファレ君は一番プレイヤーが感情移入しやすいキャラクターかなって思いますね
そうですね、なんか主人公に感情移入できないでそのそばにいるキャラクターに感情移入しやすくなるっていうのは、ちょっと面白いかなぁと思って実験的に行ってみてます
――デンファレ君幸せになれって思ってエンド3見たときに「うーん!?」ってなって
どれが一番デンファレ君にとってマシそうだったかはプレイヤーの人それぞれの印象によると思います
――デンファレ君はこのAIの世界になってからどれくらいで生まれた子なのかってことでもいろいろ違いそうですね、彼がこうなったわけというか…
多分完全に変わるまでの直前あたりの時代だと思います
ゲームのときの時代がちょうどちょうど変換していっているときで、
そうですね多分激動の時代を生きてるのはサンシュユですね
あの人がやけに達観してるのは多分それもあってだと思います
――デンファレ君がいなくなるってときにも、そうだろうねみたいな顔してますもんね
深く考えることっていうのはデンファレもできてないと思いますね
研究職をやりたいって言ったと思ったら、ラベリング、ピッキングで喜んでいたりっていうちぐはぐさとかがあったり
ちゃんと突き詰めて考えているのかなっていうとそうでもないっていうふうに
――若さゆえの視野狭窄みたいにおっしゃってましたけど
そうですね、全部のキャラクターが完全に感情移入ができないような、欠点のあるキャラクターにしようとは思いました
よしちょっと逆張りするかみたいなところでやったところもありますし、
そもそも私が何か作るときにキャラクター像として何か欠点を作るのが好きみたいなところがあってそうしたっていうのもあります
完璧すぎると逆に感情移入しづらかったりしますからね
――みんな本当に個性的で面白いキャラクターたちでしたが、それぞれ趣味とかをやってるんですかね?
主人公に関しては本当に無味乾燥かもしれない
けどそういう人もいるっていうだけなんで、カラシナとかは多分多趣味そうな気がしますね
――確かに!カフェ巡りとか好きそうですね
カフェ巡りとか休日に友人と遊びに行ったりとかも全然するでしょうし、
仕事中も全然おしゃべりしながらサボりながらやってると思います
――なんかいい気がしてきたな笑
いいでしょう、どうぞこちらに笑
ゲームはタイトルから製作された?
――このゲームはタイトルからノリで作ったと伺ったんですけども
元々一番最初はゲームを作ろうっていうところから始まって、
どんなゲームにしようかなって考えたときに、
大体お話を考えるときは何か書きたいワンシーンとかあと、
自分だったらこういうタイトル気になっちゃうだろうなっていうタイトルを考えたりとか
そういうところからスタートするんですけど、今回はタイトルから考えてって
大体、はいかYesでって聞いたら「はいかYesで答えなさい」って続くんじゃないですか、
「はいかYesで答えなさい」だと命令する側が命令される側に向けて言うんですけど、
結構プレイヤーさんもうまく引っかかってくれたんですけど、
このタイトルに関しては命令される側が命令する側に言っているセリフっていう
何か「はいかYesで答えられる質問だけにしてください」で言うと、
どういう状況?っていうのが自分の中で疑問に出てくるんで、ちょっとそこを深掘りしていって出来たシナリオって感じですね
――はいかYesで答えられる質問って何だ?どういう状況だ?っていうのを掘り下げたって感じですか?
そうですね
次回作について
――次回作とかは考えてるんですか?
tumblerでも発表したabsence.っていうタイトルのゲームを考えてはいるんですけど、
このタイミングでTRPGにハマってしまったんで、
先にそっちのシナリオの方ができてそうだなっていう感じですね
――そんな中でゲームを作って完成させてくださってるおかげで、
私達が遊べるので本当にありがとうございます!
あくまで趣味なんでのんびりやろうって感じで割り切ってやってます
なぜゲームという媒体を選んだのか
――例えば小説だったりとか、イラストでも別にいいかなって思うんですけど、どうしてゲームを作ろうと思ったんですか?
元々今のMIMIKURI CLUB建てる前もちょろっとゲームは作ったり触ったりしてて、
そのときにちゃんと活動として自分のネームを揃えて、
1人しかいないですけどサークルみたいな形にして、
ちょっとご遊びをしてみようって一番最初の作品何にしようかなって考えたときに、
シナリオテキストも入れられる、演出も考えられる
イラストも入れられるゲームにしようってなったって感じですかね
――ゆくゆくは人をたくさん集めて、
全員が得意なものをかき集めて一つのゲームにしたいなっていうことなんですか?
いやサークル立てはしたけどソロが好きなので…笑
――…ということは、全部自分でいろんな分野のことをやってみたいなっていう感じなんですか?
そうですね、どちらかというとそっちに近いかもしれません
もし誰か興味を持ってちょっと何か手伝わせせてくれとか、一緒に作らない?
みたいな感じになったら、ちょっと考えるかもしれないんですけど、
今のところ人見知りがすごいのでソロの予定です
――いろいろなジャンルで挑戦したいなって思ったときに、
ゲームだったらいろいろできるなっていう感じなんですかね?
今だと今回使ったティラノビルダーもそうですし、簡単にゲームが作れるツールっていうのが増えてる
そういうのも使っていったら結構自分1人ででもゲーム作れるかなと思ってって、
欲張りなんで絵も文章もできれば音楽を何かやってみたいけどっていう感じでやってます
――いいですね!最近は1人でゲームを作る方も増えてて、最後スタッフロールが流れてるときに全部自分の名前だと気持ちいいなみたいな笑
ちょっとそれはありますね、全部俺やってみたいなっていう
無料ゲームにした理由
――どうして無料ゲームにしようと思ったのですか?
そもそもティラノビルダーっていうツールがあるぞっていうのをゲーム作ってる人のコミュニティみたいなのにちょっと参加はしてるんですけど
そこで聞いて紹介してもらって、じゃあちょっとティラノビルダー使ってみるかってなった時に
ティラノビルダーで作ったゲームを公開する場所として
今回賞もいただいたノベルゲームコレクションさんがあったんでそこで出そうと思ったら無料のゲームだけが公開されてるんで、無料にするかっていう感じでしたね
――もともと作り始めた時からノベルゲームコレクションに出そうと思って作ったんですね
そうですね、そのフェスの存在もあったんで、
これだけできるんだったら全然無料で出してもいいじゃんってなったって感じですね
製作期間について
――ティラノゲームフェスというものがあるぞっていうのが分かってからどれくらいの期間で制作したものなんですか?
作り始めてからは大体期間は5ヶ月くらいですかね
その間かなりサボってる期間とかもあったんで、ギュッてしたらもうちょっと短いと思うんですけど
――5ヶ月くらいでできちゃうものなんですね!すごい!
去年はちょうど3月の今頃くらい(インタビュー時2024/3/26)から作りたいなっていうのを思って
タイトルとか考え始めて、その時にじゃあティラノビルダー使うか、フェスにも参加するかってなって やってたんで、
フェスに参加するためには8月の末までに期限があって、
その期限に間に合わさないといけないってなってちょっと急ぎ目でフェスに参加することを思ったら
そこは間に合わせないといけないっていうのがあって
――締め切りがあった方がお尻が叩かれていいってことですね笑
そうですね、やっぱり人間締め切りないとダラダラしちゃう
締め切りさまさまです笑
――いろんなところこだわっちゃいますもんね
こだわっちゃいますし、結局1日のうち「さ!ゲーム作んないとな」って「でも明日でいいかな」ってなりがちなんで、他のことをしてたり情報収集もゲーム制作のうちだしなとか思って笑
作品作りのインプットについて
――ちなみにこれを作るのに結構役に立ったなっていうインプットとかはありましたか?
影響を受けたかどうかは分からないんですけど、
あの時ちょうどモチベーションの支えになってくれたのは
最初の方にも言ったMilk inside a bag of milk inside a bag of milkっていうゲームと、
ちょうどその時期くらいにファミレスを享受せよっていうゲームもプレイして
その2つがすごい自分でぶっ刺さって、
面白いゲームに出会った、私も面白いものを作りたい、
面白いことやりたいっていうのがだいぶ支えになったって感じですね
――ゲームからゲームへのインプットなんですね
そうですね、今回はそんな感じでした
なんかかっこいいイラストとか見ると無性に絵が描きたくなったり、
いい小説読んだりすると書いてみたくなったり、私も私もの精神でいつも作ってます
――すごくいいと思います!私も「ファミレスを享受せよ」はプレイしたんですけど
読後感というか、すごいゲームをしたなっていう感じは本当に一緒だったと思います
本当におっしゃった通り読後感、余韻が残る感じがすごい好きで
私もこう余韻を残すようなゲームを作りたいって言って、できたのがあんまり良い余韻を残すゲームではないんですけど
――でも本当に素敵だなって思って、これがまた警鐘を鳴らすって感じだとまた違うかなって
思うんですけど「こういう感じでも良くない?」みたいに言われると、いいのかな?
みたいな、ちょっとこっちもありっちゃありなのかな?って気持ちになったりして笑
そういう価値観になってる世界を切り取るみたいな感覚で、
説教臭くはならないようにしようとは思って作りましたね
――それがすごくなんか心地が良かったです
ありがとうございます
――そういういろんな価値観に気づかされるなっていうのは、いろんな作品をやってきてよかったなって思うところでもあります
あれですよね、人間に飼われてる猫とかはもうあんな感じですよね、
責任は持たなくていいし、日々寝ていることが仕事だし
そういう管理とかは上の偉い人間がやってくれればこれでいいしっていう
――確かになんかこぼしたりしても、まあいずれこぼれるものだからみたいな感じでニンゲンたちが拭いてくれますしね
もしガラスを割ったりしてしまっても猫は悪くないですからね、そこに置いておいた人間が悪いので
あの社会でも人間が失敗してもそれは人間が悪いのではなくてシステムが悪いっていうことになるんで 猫の暮らしに憧れる人は合うと思うんですけどね
――確かになんかだんだんいい気がしてきました
でもそういう人たちの気持ちがわからなくなっちゃうっていうのはちょっと怖い気もしますね
まあそうですね、共感性は持っておいたほうがいいかもしれないですねどんな世界になろうとも
――こういうのを考えて本編にも入らなかったような設定などもありますか?
考えた設定とかは一応全部出し切ったかなみたいな感じです、裏話とかも含めて
あれはもうあれでもう完結でいいかなと思ってます
――作り切ったって感じですね!
そうですね、後腐れはないですね
ゲーム実況について
ゲーム実況って見ていて楽しい?
――こちらのゲームは実況配信をさせていただいたんですけれども、
これはどうしてOKっていうことにしていただいたんでしょう?
最初の方は本当にゲーム実況してもらえると思ってなかったんですけど、
もししてもらったらやっぱり自分の作ったゲームの反応を見てみたいっていうのがあって
文字での反応も嬉しいですし、実況とか配信とかになるとその時の反応っていうのがそのままアーカイブとか動画とかに残るわけで
それは本当に大変よろしい趣味になりますね笑
――特にこういう反応を見て面白かったなとかありましたか?
やっぱりあれですね、
一番最初のメールのシーンで「こんな簡単な仕事だったら転職したいわ」っていう人多いんですよ
だんだん様子がおかしくなっていくゲームの雰囲気を見て、あれってなっていく様を見るのは本当に面白かったですね
特に木場に餌をやるシーン、あのシーンで決定的に気持ち悪いってなってくれる人多いんで
あの混乱の様を見るのが一等楽しいって感じですね
――引っかかってくれたなって感じですか?
そうですね、しめしめみたいな感じになります
――実況を見るのは楽しいですか?
いやもう嬉しいですね、楽しい嬉しいですし
想像してたより量が多くて追えてないところとかもあって逆に申し訳ないくらいなんですけども、やっぱり見てて楽しいですね
ゾンビ田さんの配信もすごい楽しませてもらいました
――ありがとうございます!DMで私の実況をすごく褒めていただいて、
誠実な感じの実況みたいな感じで確か言っていただいたと思うんですけど
すごい丁寧にしてもらってて、一番最後の方とかでもあの辺はもう本当にプレイヤーさん配信者さんによりけりって感じなんですけど
エンド3を見せる見せないの選択とかもすごいこういう理由でここまでにしますっていうのを明かしてくださってたんで、すごい丁寧な方だなと思いました
※ゾンビ田の配信ではエンド3はプレイヤーの目で見てほしい!ということで配信はエンド2までで終わりました
――ありがとうございます!これは全部見た方が面白いゲームだなと個人的には思っていて、
配信でみんなに見せてあげても良かったかな~ってすごく思ったところなんですよ
そうですね、
でもまぁそこは本当に配信者さん実況者さんの好みだと思ってるんで
やっぱりそれでエンド3をやらないことでプレイヤー側に視聴者さんをつなげたいなって思ってくれるのもすごい嬉しいですし
最後までちょっとやっぱり気になるからリスナーさん視聴者さんと一緒に見たいって思ってくれるのもすごい嬉しいですし
どっちも本当に嬉しいんで、どっちがいいみたいなのは選べないんですけど
そういうのもひっくるめてすごい丁寧に考察を含めてプレイしていただいて見応えもあったし楽しかったなと思いました
ゲーム実況でやらないでほしいこと
――逆に例えばこういうことされたら嫌だなとかはあったりしますか?
これはゲームクリエイターに限らずコンテンツを作ってる人はそうだと思うんですけど、 自分の作ったものを人を傷つけるものにつなげないでほしいっていうのはあるんじゃないですかね
誹謗中傷とかに使われるのは嫌だよっていう
私の作品では見たことがないので、ありがたい話です
一応ゲームの方に配信の注意っていうところで書かせてもらったんですけど、
エンドロールだけは飛ばさないでほしいっていうのはありましたね
それもちゃんと流してくれてる方ばっかりだったので、
私が実況してもらって嫌な気持ちになったってことは全然ないんで本当にありがたい話なんですけど
エンドロールは使わせていただいた素材のクレジットを載せてるんで、
BGMも作ってくれた人がいなかったら完成してないので、このティラノビルダーっていうツールもそうですし、画像サイトもそうですし
特にBGMを褒めていただいてるシーンもいろんなところで見たんで、
クレジットからぜひ探してみてくださいっていう
――いろんな人たちの協力の中でできてるゲームだからっていう考え方は素敵ですね
ありがとうございます
ゲームクリエイターへの応援、支援について
フリーゲーム制作者さんへの応援の方法
――無料ゲームということで公開しているので、制作者さんとかゲームを
応援したいなって思った時には、すさびさんとしてはどういう方法が嬉しいって思いますか?
やっぱり一番はプレイしてくれることそのものが最大の支援だと思ってるんですけど、
あとはSNSとか配信とかでコメントしていただいたり、感想を言ってもらったりっていうのが私に対しては一番の支援でしたね
本当に感想を食べて生きてるみたいな感じで文字通り糧になってます
――クリエイターさんは本当におっしゃられますね
そうですね、みんな言いますね。感想が欲しい、感想が欲しい
――感想はどこに言うのが一番伝わりやすいんでしょう?
最近だとやっぱりSNSは反響もありますし、エゴサとかで検索もある程度できるので
今回はノベルゲームコレクションで公開しているゲームだったので、そのゲームの画面のところにコメントを残せる機能があるので、
そこでも感想を残してくださっている方とかいっぱいいらっしゃって、そういうのもすごくありがたかったです
あそこは見逃すことがないので、確実に感想を伝えられる場所だと思います
――ちょっと恥ずかしいな~とかコソコソ言うよりは、 ドドンと言ってほしいって感じですかね
もちろん私もクリエイターでもありますし、一消費者でもあるんでちょっと感想聞かれるの恥ずかしいなって気持ちもすごいわかるんですけど、
基本的に作ってる人は…ちょっと主語大きくなっちゃうかもしれないんですけど感想を待っています
私今回ハッシュタグとか作ってなかったんですけども、もしかしたらハッシュタグとか考えててもよかったのかなぁとも思いますね
――なるほど、それでたくさん感想を見て次の作品にちょっとテンションをあげて…
テンションとモチベの源になりますね
フリーゲーム制作者さんの支援について
――似たような質問になってしまうんですが、
フリーゲーム製作者様への支援の方法についてもお聞きしたいです
やっぱり感想とかが支援という形になるのでしょうか?
そうですね、もしちゃんと伝わるようにしたいというか直接言いたいっていう感じだったら、
ノベルゲームコレクションであればあそこのコメント欄に書くのが一番間違いはないと思うんです
――例えば次のゲームを作った時に同じところには出さないなってなった時はどこに感想を書いたらいいですか?
そうですね、その場合でももしかしたら私はそういうコメント機能があるところを選ぶかもしれないですね
仮になかったとして、ツイッターとかになりますかねその場合には
もうそれこそ直接リプライ飛ばしていただいてもありがたいくらいですし、面白かったよって
そうですね、感想をいただいてこう邪険にする人っていうのは本当に少数派だと私は個人的に思っているので、少なくとも私はもう五体投地でありがとうございますタイプの人なんで
――結構よく語彙力ないから~とかって言う方もいますけど
めっちゃ面白かったですの一言でも十分ちゃんと糧になります!
――多分それを聞いたらみんな感想を送るモチベが上がると思います!
それでいいなら送るかなって
だって考えてみたらツイッターのワンタップ、いいね、リポストだけでも嬉しいくらいですからね
本当にあの肥料になるので皆さんあの、ぜひ肥料を与える感覚で笑
――結構緊張してしまってゾンビ田もあんまり感想のコメントが送れないことが多いんですけども
これを機に頑張ってコメントをしていこうかなって勇気が出ました
全然コメントありがたいものなんで、本当にねあのツイッターで「〇〇っていうゲーム面白かった!」これだけでもね、すごい糧になるんで感想という文化がもっと気軽なものになればいいなって思ってます
――視聴者たちにも口を酸っぱくして言いかせておきます!
ありがとうございます!
実際プレイするだけでも本当にありがたいものですからね
――ゲーム作ってくれて、しかも遊ぶだけで嬉しいって言ってくれるなんて
本当にゲーム制作者さんには頭が上がらないです!
こちらとしてはもうプレイヤーさんありきのコンテンツなんでもうプレイヤーさんの存在がすごい支えになってます
――すごいもう二人で頭を地面にこすりつけあって笑
ありがとうございます笑
製作者さまからひとこと
――制作者すさびさまから何か伝えたいこととかありますか
まずは本当に準グランプリいただけて、皆さんに楽しんでもらって本当にありがとうございます
一番最初に伝えたいですね
いろんな各所で面白かったっていうことを言ってもらって、本当にまさかこんなに楽しんでもらえると思ってなかったんで小躍りするくらいなんですけど
ただまあ一応、次回作とかも考えてabsence.とかいろいろ考えてはいるんですけど、
趣味でやってるものなので、早く次出せよみたいなちょっとやきもきするかもしれないんですけど、
非常に私がマイペースなんで、気長に待っていただけると嬉しいです
――そうですね、一番自分でリラックスした状態で作ったものが良いものだと思うので
友人とかそういうコミュニティの人とかとも言ってますけど、趣味なんで楽しくなくなったらおしまいだっていう風に思います
――こっち側が圧をかけすぎて嫌になってしまったら、もう次回作が出ないってこともありますからね
それもそうですし、自分追い込みすぎるのも毒になるんで、
楽しくやるを念頭に置いて創作は続けていきたいなぁと思ってます
――このブログを他のゲームを制作してる方が見たりもするのかなって思うんですけど 、
そういう方たちもやっぱり「楽しくやる」が一番ですかね?
もう楽しく、ゲームなんでね
そもそもが遊ぶものなんで、
作ってる本人が一番楽しく作るのがいいんじゃないのかなと個人的には思ってます
すさび様 おすすめゲーム4選
――早く次のゲームが遊びたいよ!って思ったら、先ほど3つゲームの名前が出たのでそちらを遊んでみてもらって
ぜひやってみてください
「OFF」と「milk inside a bag of milk inside a bag of milk」と「ファミレスを享受せよ」
ついでに言うなら「OMORI」をどうぞ
――これらを遊んだうえでもう一回ゲームを遊ぶとまたちょっと、
ああこういうとこ欲しかったんかな~みたいなのが分かるかもしれないですね
かもしれないですね、
もしかしたら自分で意識してない影響を受けてるところとかもあるかもしれないんで
さいごに
――最後に何か話し足りないことなどあったりしますか?
私からはだいぶ丁寧に掘り下げていただいたので、
十分話したんじゃないかなと思っております
ありがとうございます
――これを見ている方に何か一言とかありますか?
そうですね、本当にプレイしていただいてありがとうございますっていうのと、
ゾンビ田さんには本当にインタビューっていう
まさかそういったものを受けられると思ってなかったんで、
そういうふうに動画とかブログとかで残るような形で
こういうコンテンツを考えて興味を持ってくれてありがとうございます
――初めての企画で受けていただけるかちょっとドキドキしてたんですが…!
初めての企画ということで、こちらもゾンビ田さんの活動にちょっとお力添えできればと思ったんで、成功するのを応援しております!
おまけ
なんと!今回のインタビューのお礼で
すさび様がデッサン人形を購入したと教えてくださいました!
わがままを言ってお写真いただきました!
イラスト作成がはかどりそう…!!
すさび様のこれからの活動がより良いものになるよう応援しております!
改めまして、この度はインタビューにお答えいただきありがとうございました!😊
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