MOONというゲームがある。
ラブデリック(LOVEdeLIC)製作のゲームで、クレイアニメを主体としたグラフィックは
他のゲームと一線を画している。
キャッチコピーは
「さあ、あなたの力で扉をあけて。」
このゲームはアンチRPGというテーマをかかげていて、RPG慣れしている人からすればプレイしてからすぐに違和感を覚えるはず。
そんなmoonを通して今回ゾン子が考えたテーマは「愛とはなにか」
このゲームはラブを集めるという仕掛けもあり、愛とは何かを考えるにはぴったり!
考えれば考えるほど奥が深く難しいテーマである愛。
ゾン子がmoonから感じ取った愛は「大切な人に扉を開けさせる勇気」
moonは現実世界でゲームをしていた主人公がゲーム世界へ入ってしまうところからスタートする。
子供の頃ならきっと誰もが憧れるシチュエーション!
不思議な世界の不思議な住人は、過剰に優しくもないけど排他的でもない程よい隣人たち。
家には犬とおばあちゃんがいて、いつもクッキーをくれる。
主人公はこの不思議な世界で様々なラブを集める。
隣人の秘密を知ったり、悩みを聞いたり、のんびり釣りしたり…
少しずつ自分もこの世界の住人になっていく。
この物語の結末は秘密。
エンディングと呼ばれるものは用意されているけれど、どこを結末と呼ぶかは
プレイヤーに委ねられているのかな、とも思うので。
だけどこれだけゲームを愛し、遊び手を信頼してくれているゲームが、
こういうエンディングを用意していることに心底驚いた。
そして私はこれをひとつの愛のかたちだと思った。
moonというゲームに、この不思議な箱庭の中に私たちを閉じ込めておくことは、多分可能だった。
独特なグラフィックや選べるオシャレなBGM。
”アンチRPG”というテーマがなくても、不思議な世界をお散歩するだけのゲームとしても成立するような心地良いゲーム。
でもこのテーマにすることで愛とはなにかを考えさせるきっかけになったな~と思う。
そしてそれをわざわざ伝えてくれると言うのはそれだけで誠実で、つまりはそれが愛なんじゃないかって思う。
もう一度このゲームのキャッチコピーを確認してみる
「さあ、あなたの力で扉をあけて。」
「あなたの力」とは
「扉」とは
扉を開けたらどうなるのか。
扉を開けてしまったら、もう戻れないのかもしれない。
だけど扉の先の世界は、扉を開けないと見ることができない。
あなたは最近扉を開けていますか?ラブを見つけていますか?
そんなメッセージを優しく伝えてくれるこのゲームはまさしく愛。
ずっと愛されるゲームであるのも頷けると思うのであった。
古いゲームということもあって、人を選ぶゲームであることは間違いないんだけど、誰かに優しく愛されたいと思った時、きっとこのゲームはキミに寄り添ってくれると思うな。
余談だけど、おばあちゃんの家で流れるBGM(月の光)は本当に最高!
このために作られたのではないかと思うほどマッチしていて、優しく穏やかな時間。
(MOONを遊んでからよく作業用BGMに使ってる!)
ゾンビ田がゲームから感じる愛
それをみんなと共有したいと思う気持ち
・・・それもラブ・・・これもラブ
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